推拿とは?
原理は中医学の臓腑理論を用い、身体の点(経穴)・線(経絡)・面(筋肉・局部)を刺激し疏通経絡(経絡の流れを通す)
滑利関節(関節の動きを滑らかにする)・氣血運行を促進・臓腑効能の調節・自己免疫力及び抵抗力の強化等を
目的とした手技による中国伝統療法の事を言います
全ての手技療法の源流とも言われ起源は古く3000年以上古代殷の時代には
既に初期の推拿療法が存在したらしい事が甲骨文字から確認できます
推拿の名称は推拿の発展期である明の時代に誕生し、現代推拿の基礎地が形成されました
推拿は鍼灸・気功・漢方薬と共に中医学治療の重要な一角を担っております
手法の1つである「推法(リンパ・血管・筋肉・神経・経絡の方向性にそって押す様に滑らす様に
刺激する方法)」と「拿法(筋肉や筋腱をつまみあげて緩めたりする手法)」が名前になりました
手技療法には軟部組織に施術する按摩マッサージや
骨関節部に施術するカイロプラクティク等がありますが
推拿は軟部・骨関節部の両面に施術する為適応症状が広く
様々な患者さんに対応できます
経絡を刺激し気の詰まり・乱れを調節
経絡・経穴を刺激し関連した各臓腑器官に好影響を与える
筋経絡を緩めて筋肉緊張による疼痛を改善
血液循環が正常化し新陳代謝を高め損傷した筋肉組織の修復を促す
硬くなった関節等を緩め、動きを滑らかにする
骨盤・脊椎等の骨格調整が容易(無痛で不必要に強い力を加える必要が無い)
常用する30種の手技のうち特に
「分筋法(撥法・撥筋とも)」
「理筋法(順筋法とも)」
は推拿最大の特徴とも言える素晴らしい手技手法で
軟部組織損傷の回復に対し革新的な治療法と言われています
「推拿分筋」(ぶんきん)
なかなか良くならない痛みをお持ちではないですか?
その痛みの原因 「筋」にあるかも知れません
「筋」とは軟部組織の総称です
つまり筋肉・筋膜・皮膚・神経・血管等です
この「筋」に過去何かしらの損傷が発生し(外傷や筋肉の使いすぎ・挫傷など)回復する過程で
患部が線維化(硬化とも。これを瘢痕/はんこんと言う)し弾力性が損なわれます
つまり「怪我した箇所や欠損部が硬くなって中途半端に修復された」状態です
この瘢痕が筋線維・じん帯・腱の線維の「癒着」を引き起こします
「癒着」とは「本来離れているのが正常なのに変に組織が盛り上がったりして
要らん所とくっついたりして伸び縮みしにくくなった」ような状態です
正常にくっつく事は「癒合/ゆごう」と言います
隆起や硬結・圧痛・拘縮(こうしゅく/縮みっぱなしで伸びない状態)等が触診できますのですぐ分かります
この癒着に対する療法として「分筋法」が非常に効果的です
親指等を使い癒着し動きが硬くなった筋線維を分離(分筋)する手技で
患部筋線維を安全かつ効果的に正常にします
軟部組織を定位置に戻し、癒着を分離し瘢痕による炎症を鎮める事において推拿は非常に有効です
筋肉本来の軟らかさ、じん帯・腱本来の弾力を取り戻しましょう
「推拿理筋」(りきん)
理筋法は定位から逸脱した筋線維・じん帯・腱等を
解剖学的正常方向に移動させ固定する手技です
この解剖学的肢位に関節や筋肉、骨盤骨格などを戻せば痛みはかなりの率で楽になります
親指の腹でゆっくりと筋線維・じん帯・神経の流れ通りに
定位置まで押し(滑らし)戻します
定位置に戻す事により気血の調和がとれ、
痛み・違和感がなくなり、治癒するスピードが格段と早まります